小児矯正
menu
- TOP
- 小児矯正
小児矯正 Pediatric orthodontics
「矯正はいつから始めたらいいでしょうか?」多くの保護者の方から受ける質問です。
上下前歯4本が生え変わってきた頃から第1期の治療をスタートすると、比較的余裕をもって治療が始められます。
またあごの成長期を利用できれば、骨格的な問題があった場合も早いうちに改善できます。
というのも、子どもの矯正で特に大切なのは、出っ歯や受け口の原因にもなる骨格的なズレを修正すること、永久歯が生え変わるスペースを作ることです。
子どもの矯正で骨格的なズレを改善できないと、おとなの矯正治療では骨格的なズレは手術でないと改善できません。そのため、骨格に合わせて永久歯の抜歯が必要か検討することになります。
段階的治療を行います
成長期にある子どもの矯正治療は、「第1期治療」と「第2期治療」の2段階にわけて治療を進めていきます。
第1期治療(8歳~12歳頃)
第1期治療は、乳歯がまだ残っている時期に行う矯正治療です。
歯の土台となる歯列を広げるために、あごや骨の成長を利用しながら、永久歯が適切な位置に生えるよう導く治療です。
第1期治療を行うことで、次に行う第2期治療の矯正期間を短縮したり、よりきれいな咬み合わせにすることが期待できます。
第1期治療のあとは、永久歯の生え変わりやあごの成長を観察し、第2期治療に入る時期を決めていきます。
第2期治療(小学校高学年~中学生頃)
第2期治療は、すべて永久歯に生えかわってから行う矯正治療です。
おおよそ12歳頃から始まる治療です。大人の矯正治療と同じ矯正装置を使って、歯ならびとかみ合わせのバランスを整えます。
第1期治療で歯の土台を整えておくと、第2期治療をスムーズに進められますが、第1期治療を受けていなくても第2期治療を行えます。
使用する装置
歯列の拡大や永久歯が生えるスペースを確保するために、次のような装置を使用します。
マルチブラケット装置
歯列矯正用咬合誘導装置(EF line)
ヘッドギア
2期治療(小学校高学年~中学生頃)での装置
成人矯正と同じ、マルチブラケット装置を使って治療します。
よくあるご質問
治療期間はどのくらいでしょうか?
第1期治療は何歳から始めるのが理想ですか?
小児の矯正治療にはどんな利点がありますか?
第1期治療にはどのような装置が使われますか?
第1期治療後も第2期治療が必要になることがありますか?
第1期治療は痛みがありますか?
第1期治療中の食事制限はありますか?
第1期治療で注意すべき点は何ですか?
矯正治療を行わない場合のリスクはありますか?
矯正治療に伴う一般的なリスク・副作用について
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。治療についてよく納得された上で開始してください。
- 歯の動く速さには個人差があります。そのため、予想されていた治療期間よりも延長することがあります。
- ごく稀に歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- 様々な問題により、治療計画を変更する可能性があります。
- 矯正装置の装着・調整の後は痛みがあります。痛みは装置装着・調整後1週間程続くことがあります。
- 矯正装置は脱落することがあります。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
- 矯正装置により金属のアレルギー症状(全身の腫れやかゆみ)が出ることがあります。
- 治療中に顎の関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい、などの顎関節症状が出ることがあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。
- 歯茎が下がることがあります。特に長期間にわたって重なっていた歯は、矯正治療を行うことで、ブラックトライアングル(歯と歯肉の隙間)が発生する可能性があります。
- ごく稀に歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死し、歯全体の変色が起こることがあります。
- 矯正装置を外す時に、歯の表面のエナメル質に微小な亀裂が入る、かぶせ物(補綴物)の一部が破損することがあります。
- リテーナーを指示通り使用しないと後戻りが生じます。
- 治療後に加齢や習癖、顎の成長発育、親知らずの影響により、リテーナーを使用していても咬み合わせや歯並びが変化することがあります。